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存じます【類義語・思っている・敬語・とは・思い・言い換え・頂きたく・存じ上げ・違い】
存(ぞん)じますとは、とても丁寧に聞こえますよね。
どういった意味があるでしょうか。
敬語の一つでしょうか。
ここで「存じます」について掘り下げていきましょう!
「存じます」の意味について
「存じます」とは、
- 思います
- 知っています
という意味があります。
思うの謙譲語、存じるの丁寧語に相当します。
目上の人に使っても失礼のない敬語です。
大きく分けると、
- 知る
- 思う
という2つの意味があるため、状況に応じて使い分けられるといいですね。
「存じます」には類義語がある!
存じますには、大きく2つの意味がありましたね。
存じますの意味によって、類似語も使えます。
知っていることを意味するために存じますを使う時、類似語には「承知いたします。」「お察しいたします。」があります。
「思っています」の意味で「存じます」を使う時は、「~でございます。」が類似語です。
友人や家族、親しい知り合いには「知っています。」「思います。」でもいいでしょう。
しかし目上の方やお偉いさんには「存じます。」のほうが、よりかしこまった言い方で
おすすめです。
「存じます」を多用するのはNG?
「存じます」の表現は、多くの場合ビジネスシーンで使われます。
しかし、多用しないように気をつけましょう。
「存じます」を使うのは、一定の距離をおくべき目上の人の場合はいいですが、距離をあける必要がない人にまでいってしまうと、感じ悪くなることがあります。
堅苦しい印象を与えても差し支えなければいいですが、過剰に使うことで雰囲気が悪くならないように気をつけましょうね。
過剰な敬語は逆効果になる場合があるからです。
「存じます」→「存じ上げます」でもいい
知っているという意味で「存じます」を使う時、「存じ上げます」と言い換えることもできます。
存じますより、存じ上げますのほうがより丁寧です。
ただし、知っている対象が「人」の時だけに使いましょう。
存じますと存じ上げますの違い
どちらも「存じる」という言葉がベースですが、具体的にどのような違いがあるでしょうか。
それぞれについて解説していきます!
存じますの場合
「存じます」の対象になるのは、人、場所、ものです。
やや堅苦しい表現になります。
文書やメールで使うほか、電話や対面など直接話す時に使うシーンがあります。
「存ずる」は謙譲語です。
自分に対して使うのですね。
ただ、相手が「存ずる」ことを「存じていらっしゃる」などとは言いません。
これは正しくないので誤用には気をつけましょうね。
存じ上げるの場合
一方で、存じ上げますですが、謙譲語の存じるがベースというのは共通です。
ただ、「上げる」という言葉がついているのが特徴ですね。
「上げる」がつくことにより、雰囲気はどうなるでしょうか。
やはり相手への敬意が示せます。
存じ上げますは、謙譲語の存じるをさらに丁寧に、経緯を込めて表現したものです。
存じ上げますの違いとしては、使われる対象が物や場所ではなく、人に限られます。
存じますはビジネス文書やメールで使われるものの、存じ上げますは電話や直接対面の時によく使われます。
存じますと存じ上げますには、こういった違いがあるのですね。
「思っている」の表現で使える別の言い回し
「思っている」も、「存じます」に言い換えられますね。
そのほか、「頂きたく存じます。」に言い換えるのも可能です。
こちらも、目上の人に対して適した敬語です。
「頂く」にはもらう、食べるの意味もありますが、別の意味で使用する時は、漢字でなくても大丈夫です。
例えば補助動詞として使う際は、「いただく」と平仮名を使っていいでしょう。
「教えていただきたく存じます。」=「教えてほしいと思います。」です。