世界の餃子

餃子の皮を使ってできる餃子以外の料理のレシピも人気があります。餃子の皮は餃子の餡を包むだけじゃない。皮をパスタのように使ってラザニアや生パスタ風にも作ることができます。カナッペのように見立てて、オードブルのようにも作ってしまうことができます。パイの代わりに餃子の皮に包んでしまえば、さつまいもパイもチョコパイもアップルパイも手軽に作れます。

餃子は中国や日本だけではなく、ヨーロッパなどの国にも餃子のように見える料理があります。餃子に似ている世界の食べ物はどのような食べ物のなのでしょう?!

ヨーロッパ

ポーランドやスロバキアなどの中欧諸国、旧ソビエト連邦構成国の東欧諸国のウクライナ、リトアニア、ベラルーシ、グルジア、ロシア、モルドバなどや、イタリアなどの南欧にも中国とよく似た餃子の文化があります。

ポーランドやスロバキアでは「ピエルク」と呼ばれています。ポーランド語やスロバキア語ではスープに入れる小ぶりなものには、「ピエルク」とは違う別の呼び名があります。

ウクライナの民族料理の「ヴァレーヌィク」は、ほとんど中国式の水餃子と同じものです。中に入っている具は、とてもバラエティに富んでいてジャムやチーズ、そして果物なども入れられて主食としても食べられています。

リトアニアでは「ヴィルティニャイ」、ベラルーシでは「カルドゥーニ」、グルジアでは「ヒンカリ」と呼ばれています。ロシアでは「ペリメニ」と呼ばれていますが、これは日本国内のロシア料理店などでよく出されるもので、ロシア料理の好きな日本人には比較的なじみ深い呼び方になっています。

モルドバでは名称は中国のマントゥーからの「マンティーヤ」になっていますが、ヴァレーヌィクなどと基本的に同じものです。

ヨーロッパ系の餃子は中国の餃子に比べると、皮が厚めの傾向になっています。皮の非常に薄いものが近年のポーランドに見られますが、これは「ピエルク・ヤポンスキ(複数形:ピエロギ・ヤポンスキエ)」と呼ばれていて、これは「日本風のピエルク」という意味で形も具も調理法も基本的には日本の標準的な餃子と同じになっていますが、醤油と酢とラー油のタレに漬ける食べ方は一応知られていますが特にラー油が入手困難なことと、ポーランド人は辛いものが大の苦手という国民性ということもあって日本式のタレは定着はしていません。焦がしベーコンをベースにしたポーランド独特のタレをかけたり、多少濃い目に味付けをしたキノコのクリームソースといったいろいろなソースをかけたり、サラダの様にいろいろなドレッシングをかけたりして食べます。

イタリアのラビオリは東洋の餃子が元になっていて、イタリアに入ってから現地の味覚に合うように変化したものになっています。

ドイツ南部シュヴァーベン地方にはラビオリに似たマウルタッシェという料理があって、スープ餃子のように提供されています。

北米

北アメリカには、ポーランド系移民とその子孫が非常に多いためピエルクの複数形の「ピエロギ」として知られるようになりました。

北アメリカではピエロギが英語風に訛った「ピーロギー」という呼ばれ方をすることが一般的になっています。しかも「ピーロギー」はもともと「ピエルク(Pieróg)」の複数形「ピエロギ(Pierogi)」が訛ったものであるにもかかわらず、英語では「ピーロギー(Pierogi、ないしPerogiやPirogi)」が単数形として認識されているので、その複数形として「ピーロギーズ(Pierogies)」という形になって使われています。

オックスフォード英英辞典にも「Pierogi/Pierogies」が正式な英単語として載っているほど一般化しています。

基本的には水餃子と同じ様に茹でますが、そのほかにフライパンで焼いたり油で揚げたりといったさまざまな加熱法を使います。北米の都市の中には中華式の餃子がDumpling(本来の意味は茹団子)またはPot stickerと称されてスーパーなどで販売されているケースも見られます。

カナダでは、ポーランド系移民やその子孫が特に多いことからピーロギーは広く浸透して定着していえ、ピーロギーは長いこと国民食の一つにもなっています。「ピーロギー」の名前で餃子を提供する食堂はポーランド系やスロバキア系といった中欧系の人々のほかにウクライナ系の人々が経営している場合も多くなっていて、そこでは「ピーロギー」が「ウクライナ料理」として提供されています。本来ウクライナではヴァレーヌィク(複数形はヴァレーヌィキ)と呼ばれていますが、英語圏ではこの呼び方は一般的ではないため「ウクライナ料理」という名前で提供されています。

朝鮮半島

韓国ではマンドゥ(饅頭)と呼ばれています。 韓国で餃子は一般にはマンドゥ(饅頭)と呼ばれていますが、キョジャとも呼ばれています。

韓国の餃子マンドゥは中国式餃子に近くなっていて、中の具には豚肉、ニラ、ダイコンに加えて、キムチや春雨などが使われています。中国と同じ様に、韓国でも水餃子が主流になっています。韓国ではマンドゥ・グクと呼ばれていて、大衆食堂でもだされるほど一般的なメニューの一つとなっています。

家庭料理では中国と同じく、マンドゥ・グクをつくった後で残った餃子をフライパンで焼く焼餃子も一般的に食べられています。いずれの場合でも、醤油と酢をベースに、唐辛子粉やニンニクなどを加えたヤンニョムを付けて食べます。

韓国では日本でいう中華まん、中国で言うところの包類も同じく餃子とおなじく「マンドゥ」と呼ばれています。これらはマンドゥ・グクと区別するために「蒸し饅頭」を意味するチン・マンドゥと呼ばれるのが一般的になっています。

トルコ

トルコ料理には水餃子によく似た献立マントゥがあります。普通の餃子よりももっと小さな餃子をゆで上げたマントゥには、ニンニクや香味油、トマトソースなどで味付けしたものと、プレーンヨーグルトを掛けていただきます。

餃子の名店を網羅せよ!